GPz400
GPz400が発売されたのはいつ?
GPz400はカワサキを代表する中型オートバイで、Z400GPの後継車としての位置づけにある。
誕生したのは1983年で多くのライダーが登場してバイクブームの絶頂期となった1980年代を代表する名車となったのだ。
この時代を生きた方にとってはこのバイクの名前を挙げるだけで当時の思い出がふつふつと思い出すことだろう。
実際にこの時代を象徴するようにバイクの祭典として取り扱われていた鈴鹿を舞台にした耐久レースでは15万人もの観客が集まるレベルだったのだ。
このGPz400が誕生した1983年についてちょっと掘り下げていこう。
1983年はパソコンが日本で本格的に普及し始めた年であり、NHK連続テレビ小説の『おしん』が大人気となった年でもある。
また、任天堂から『ファミコン』が発売された年でもあり東京ディズニーランドが開園した年でもあるのだ。
あとは伝説となったKKコンビを要するPL学園が夏の甲子園で優勝した年と言えば、その当時を生きた人にとって何があった年なのかが結びつけられると思う。
GPz400の歴史について
GPz400の歴史について語るためにはZ400GPに触れないわけにはいかない。
このZ400GPは空冷4気筒400ccクラスの歴史を作ったZ400FXの後継者として誕生し、1982年の鈴鹿4耐でも優勝する快挙を見せてくれた。
しかし、当時の空冷4気筒400ccは超がつくほどの激戦区でありライバルもCBX400Fを筆頭に最強クラスだった。
カワサキはハイスペックなライバルに何としても打ち勝つためにZ400GPで満足することなく、1983年に後継者のGPz400を登場させるに至った。
しかし、このGPz400が誕生してからすぐに馬力が51psから54psへとパワーアップしたマイナーチェンジモデルの『GPz400F』が登場したため、多くの方が語るGPz400とはこのGPz400Fの可能性が高い。
しかしGPz400はカワサキが培った400ccの技術をこれでもかと敷き詰めており、先鋭されたフォルムも相まってとてつもない存在感を発揮してくれたし、GPz400FやGPz400FⅡも基本的にはGPz400がベースであり中心バイクであると認識されているのだ。
GPz400の数は少ないの?
GPz400の歴史でも触れたように、GPz400はマイナーチェンジモデルであるGPz400Fが同年発売されている。
そのため、実質的なGPz400の生産期間はなんと1年未満なのだ。
中古でGPz400を探すと高確率でGPz400FかGPz400FⅡにたどり着いてしまうのはこういった経緯がある。
見つけることが出来ればラッキーといった考え方で挑んだ方が良い隠れた名車といった位置づけにもなっているのがこれからもうかがえる。
名車故に人気車故に中古も高め
バイクは昔からの名車は中古市場でもやはり人気があるため、お値段もなかなか下がってこない。
1983年に発売されたGPz400のモデルを色々と探してみると、200万円を超える物まで見つけることになるだろう。
なんと言ってもカワサキの空冷4気筒400ccの傑作と言ってもいいモデルになっているため、カワサキが好きな方にとっては是が非でも欲しいバイクの1つになっているのだ。