W800 STREET
Zとともにカワサキの人気ブランドであるWシリーズ。今回は新しいモデルのW800からWシリーズの歴史について紹介しよう。
W800 STREETの特徴
しかし、見た目はほとんど変わらなかったのがうれしいところ。バリエーションはカウルの有無やライティングポジションの異なるカフェとストリートの2種類。
カフェは前傾姿勢が深く見えるが、ステップ位置が前よりなので上半身を支えやすい。ストリートはカフェよりシート高が20mm低く、足つきがよくなっている。同じバイクながら対照的なライティングポジションなので、試乗して決めるといいだろう。
エンジンは773ccの空冷並列2気筒52psで、最大トルクが4800rpmとかなりパワーアップしている。さらにハンドリングも向上し、倒しこみに対してナチュラルで舵角に入るようになった。リアブレーキがドラムからディスクに変わったことで、がっちり効かせられる。
メーカー希望小売価格は税込110万円。中古だと90~100万円くらいの価格帯だ。
Wシリーズの歴史
国産車の最大排気量で、カワサキの世界進出モデルとなった1966年に販売されたのが650 W-1だ。1974年に後継モデルの650-RS(W3)が生産終了しWシリーズは一度幕を降ろすものの、1999年に当時の仕様を再現したW650が登場。Wシリーズが復活するのであった。
2011年には排ガス規制をクリアしたW800へモデルチェンジするものの、2016年に排ガス規制をクリアできないという理由で再び生産が終了。復活を希望する声から2019年に新型W800が登場したのである。エンジンは排ガス規制をクリアするため構成を見直しフルモデルチェンジを果たした。
650 W-1の特徴
1966年に登場したW-1は、Z1が登場するまで4ストローク最大排気量車を誇るフラグシップモデルだった。アメリカへの進出を考慮し、安全基準にあわせてウインカーは一回り大きくなっている。また、カラーリングもメッキタンクにキャンディレッドと斬新な組み合わせだった。しかし、満を持して登場するものの長距離を高速で走行するアメリカでは振動が大きいとクレームが多発。結局W1はW2SSでアメリカを撤退することになる。
アメリカとは異なり、日本では愛されたW-1。登場から10年もの間ロングセラーを達成するのであった。
650 W-1の中古車価格
中古車価格だと115~179万円ほど。Z1/Z2ほどではないが人気車種のためそれなりに高価だ。買取価格は約50~70万円(バイクワンのオンライン査定調べ)となっている。