スズキが販売した250ccクラスのネイキッドモデルであるバンディット。車名のバンディットは山賊や無頼漢を意味する。

バンディット250の歴史

1989年に発売されたバンディット250は兄弟モデルの400と共にデビューした。
当時、ネイキッドモデルの先駆けであったホンダ・ゼファーが、70年代風デザインと空冷デザインだったのに対し、バンディットはシンプルな外観に機能的な美しさを強調したモデルである。
独特のダイヤモンド構造のフレームに水冷エンジンを搭載。
さらにセパハン仕様とアップハン仕様を選択でき、ゼファーになかった250ccモデルということもあり、1990年代を代表するモデルとなった。
1991年にはロケットカウルを搭載したリミテッドがラインナップされている。
1995年に2代目となるバンディット250Vが登場。バンディット400で採用されたエンジンの可変バルブタイミング機構を搭載したモデルである。
基本設計は初代を引き継ぎながら、全体的な完成度を高めた。
その後、2000年に生産が終了。2002年に後継としてカワサキからOEMとしてGSX250FXが登場している。

バンディット250の特徴

水冷4サイクル4気筒エンジンを搭載し、低回転より高回転を得意としている。
スポーツ性能が得意なので、ワインディングやサーキットで走ることに向いているだろう。
短所として0～4000rpmくらいまではほとんど加速せずに、4000を超えたくらいで加速する。
低回転のトルクが弱く、始動性はあまりよくない。
シート高は745mmなので、足つきがよい。250ccの中でも車体が軽いので扱いやすい女性にもおすすめできるモデルといえる。

バンディット250の中古車

価格帯は30～40万円ほどで購入が可能。
生産終了から20年以上経過しているため、程度がよい車両を見つけることは難しいかもしれない。
個体差が大きいため、見た目に問題がなくても必ず現車確認はしておきたい。