DJEBEL 200

DJEBEL200が発売された年

DJEBEL200はSX200Rを元に作られたスズキの空冷4ストローク単気筒エンジンオフロードバイクである。
DJEBELシリーズは125・200・250と3種類があるが、この200はなかなかに売れたバイクの1つとなっている。
発売が開始したのが1993年でオフロードのバイクを求めている方にとってはまず選択肢に入るバイクだったのだ。

この1993年に何があったのかを改めて見ていこう。
1993年は細川連立政権が誕生し、皇太子と雅子様がご結婚成された年でもある。
他には北海道で南西沖地震が発生し、サッカーJリーグのオープニングセレモニーが開催されJリーグの歴史が始まった時期でもある。
今ではサッカーフリークな人達が年代性別問わずで多数存在しているが、そういった時代になれたのもこのJリーグの開幕が大きかったのだ。

DJEBEL200が名車と呼ばれる理由

DJEBEL200が名車と呼ばれる理由はいくつかあるが、やっぱり値段が安かったのが大きいだろう。
250ccのDJEBEL250が約44万円だったのに、DJEBEL200は33万円だったのでお財布と相談した結果、このDJEBEL200に到達している人も当時は多かったのだ。
しかも中速域のレスポンスや高速域の伸びなどを実感しやすい初心者向けのバイクでもあったのが功を奏し、値段に負けて購入した人達を大変満足させる仕上がりだったのも大きいだろう。

他には13Lの大容量フューエルタンクが搭載されている事と、低燃費で60km/h定地燃費なら53.4km/Lを達成したのも大きい。
初心者に扱いやすい仕上がりになっていながらもさらに低燃費と良いことずくめだったので、いわゆるお客様満足度がとっても高いバイクとして席巻することが出来たのだ。

派生モデルであるDF200Eはどうだったのか

DF200Eは1997年に誕生したDJEBEL200の派生モデルであるが、毛色がちょっと違う。
DF200EはDJEBEL200と同じく空冷4サイクル単気筒SOHC2バルブだったが、マッドフラップやチェーンケースが巨大化し、さらにリヤキャリアなども大型したことでより頑丈な姿になった。
つまり、こちらはより本格的にオフロードツーリングを堪能できるようにアウトドア派にとってうれしい仕様をこれでもかと詰め込んだハード志向モデルに仕上がっているのだ。

このDF200Eもアメリカなどの大きな農場や牧場を持っている方々向けのバイクと言われることもあったが、やっぱりお値段的にとっても安かったのでDJEBEL200をついつい購入してしまう人が多かったのも懐かしいお話である。

海外ではまだまだ現役

日本国内ではDJEBEL200は生産が2005年に終了となったが、海外モデルとしてはまだ売られているようで、海外に旅行や出張に行ったさいには目にすることもあるだろう。
生産が終了したが同系エンジンを採用しているバンバン200が登場し日本国内ではそちらにシフトすることになった。

しかし、平成28年度の排ガス規制をクリアできなかったため、このバンバン200も生産終了となってしまったのだ。
時代の移り変わりが激しく排ガス規制によって生産終了しているバイクもかなり多いが、そういったバイクを発掘するのも楽しみの1つとして味わってもらいたい。