RG250 Gamma

タンデム

RG500と同様、RG-Γ(ガンマ)をレプリカに1984年に発売されたRG250ガンマ。

RG250ガンマの特徴

水冷2ストローク並列2気筒ケースリードバルブエンジンを搭載。国内市販車初のフロントフェアリング装着車に、アルミフレームを採用するなど、レーサーバイクの技術をそのまま採用している。
他にもラバーマウントメーターやジュラルミン製スタンドなど市販車初の要素が盛りだくさんのマシンだった。
当時の価格は46万円と開発費やパーツから考えると妥当な価格設定だったが、新車で購入するには躊躇する価格だった。しかし、レーサー仕様が公道で走れるということもあり、1年で3万台のセールスを記録。
2019年に250ccクラスで最も売れたのがホンダレブル250の8、140台なので、時代背景もあるが驚異的な売れ方である。

RG250ガンマは1983年から1987年の間、生産されているが、その間で何度かバージョンアップがあった。
1型は上記で紹介した仕様だったが、2型からは大幅に改良されている。2型は全体的にスリムな形状にリファインされた。また、ウインカーやテールレンズなどにスモークカラーを採用し1型と差別化を図っている。そして、2型からは市販車のフルフェアリングが認可されたので、フルカウル仕様となった。
3型はフルモデルチェンジとなり、埋め込み型のウインカーが廃止され、シートがスリムになり、シート高も50mm低くなっている。カウルも面積が広がり1,2型と異なるスタイルになった。
4型は成熟されたモデルで最強モデルともされている。最終モデルとなった5型はフロントフォークやリアタイヤのサイズが変更され、前後タイヤがワイド化された。そして、1~4型に装着されていたアンチノーズダイブ機構が廃止されている。

RG250ガンマの中古車

年式の古いモデルで、人気車種だったことからプレミア価格となっている。しかし、当時はかなり売れたが、廃車も多くタマ数は少なくなっている。程度がよいと価格が跳ね上がるが、状態の悪いのも多いため、中古車の価格帯が24万~163万円と幅が広い。安い中古だとメンテナンスにかなりの費用と時間を費やすことになるだろう。
一方、買取価格はそれほどでもなく28万円程度(バイクワンのオンライン自動査定より)。程度が悪いと無料引取になることも。パーツの供給量が少なくモノによってはないのもあり、当時の憧れがなければ購入されないということだろう。