RG500

タンデム走行

1976年から82年までWGP(ロードレース世界選手権)GP500クラスでメーカータイトルを獲得したスズキワークスマシンRG-Γ(ガンマ)のレプリカとして登場した。
当時、公道でGPマシンに乗れるということでライダーたちの憧れとなったバイクである。

RG500の特徴

GPマシンをベースに開発されたRG500。1985年から1987年まで生産されたレーサーレプリカバイクだ。
RG500のモデルはスズキがWGP500クラスで参戦したRG-Γ(ガンマ)を元に作られた。RG-Γは1981年に投入され、1981年、1982年と2年連続でチャンピオンを獲得。
世界最速のマシンとして称賛され、それを公道仕様にしたのがRG500なのである。RG-Γと同じスタイリングでカラーリングという点もライダーの羨望の的となった。
RG-Γと同じスクエア4のエンジンレイアウトや排気量、吸入方式などが同一の仕様となっていて、アルミ製のMR-ALBOXフレームといった採算を度外視し、当時の最新技術を盛り込んだ。
その割には当時の販売価格は75万9,000円と手に届きやすい価格設定となっている。そのため、発売直後から予約が殺到したのも頷ける。
翌年には、中型免許で乗れるRG400も同時に販売された。しかし、この価格帯だと売れば売れるほど赤字になるため、2年ほどで生産終了となってしまった。
高回転域での絶対的なパワーを発揮するが、低回転域でも柔軟に走ってくれる。構造上、振動が少なく一体感の高いライディングポジションにより、街乗りでもツーリングでも苦にならない。
ただし、かなり軽量化されているので横風が強い高速は辛いかもしれない。

RG500の中古車

生産終了となって30年以上たつが、現在でも人気があるため中古価格が200万円もするマシンだ。特に2ストモデルが生産終了となった2000年あたりから高騰しているがRG500も同様にかなりの高額である。
タマ数が少ないのでしっかりしたバイクショップで購入するか、オーバーホール前提で購入するかになるだろう。最低でも自分でメンテナンスができるくらいでないと維持するのは難しい。特にキャブレターやプラグはこまめにメンテナンスが必要。意外にパーツはあったりするが、電装やエンジン関係はないのもあるので、予備パーツの確保も重要だ。
買取価格も約156万円(バイクブロスの中古価格帯から参照)と人気のほどがわかるだろう。