セロー250

オフロードバイク

ヤマハのオフロードバイクとして有名なセロー。根強い人気のある車種だが、排ガス規制により生産終了となってしまった。

セロー250の特徴

女性や初心者でも扱いやすいサイズが魅力のセロー。最高出力は18psとパワフルとは言い難いが、同じヤマハのMT-25より軽く、レスポンスがいいのでキビキビ走ってくれるだろう。
未舗装の道を平気で突き進むマウントトレールとしての本領も発揮し、上級者でも充分楽しめる。高速道路では騒音の振動によりちょっと辛いかもしれない。
2020年発売のセローファイナルエディションはシート高が830mm。サスがほどよく沈むため、足つきがいい。着座位置の自由度も高いのも好印象だ。スロットルのオンオフだけで車体がスムーズにピッチングするので、気持ちよく旋回できる。
しかし、ABSの搭載や灯火類、排ガスなど今後の規制に対し、現実的な価格での提供が難しくなったということで、生産終了となった。2020年7月31日に最後の1台が出荷されてセロー生産の幕を閉じたのだった。
メーカー希望小売価格は58万8,500円(税込)で、中古も同程度で販売されている。買取価格も48万円(バイクワンのオンライ自動査定から)ほどとなっていた。

セローの歴代モデル

初代セローは1985年にセロー225として登場。マウントトレールという新しいカテゴリを提唱したモデルで、山道を走ることを目的としたモデルだった。軽量化を重視するため排気量は223ccにとどめ、キックスターターとなっている。1985年に登場した2代目は、デザインを一新し、セルスターターを装備することで大ヒットする。さらにタンク容量を7.6Lから8.8Lに、バッテリー容量も3から6Ahになった。
1993年のモデルはリアブレーキをドラムからディスクに変更。サスペンションはサブタンク付となる。1997年のモデルはタンクの容量が10Lとなり、リアタイヤがチューブレス、キャブの口径も変更し、低中速度が扱いやすくなった。
2005年には排気量が249ccとなり、セロー250に。丸みを帯びたデザインになる。2008年モデルは排ガス規制をクリアするためにキャブからインジェクションに変更。出力は下がったが、吸気ポートも変更しトルク感は向上している。2016年に排ガス規制をクリアできず、生産終了となるが、2018年に排ガス規制に対応して復活を果たすも2020年にはファイナルエディションとなり、セローの歴史は幕を閉じた。